ジョバンニ



 そのまっ黒な、松や
なら
の林を
えると、
にわ
かにがらんと空がひらけて、
あま

がわ
がしらしらと南から北へ
わた
っているのが見え、また
いただき
の、天気輪の柱も見わけられたのでした。つりがねそうか野ぎくかの花が、そこらいちめんに、
ゆめ
の中からでも
かお
りだしたというように咲き、鳥が一
ぴき
、丘の上を鳴き続けながら通って行きました。



宮沢賢治 銀河鉄道の夜 (青空文庫より)



( 油彩 1983-1984 )
( 2026.7.7-9 photo +画像補正 )


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