夢魔の子は朝まで旅する
おやすみなさい 海の月
あても知らぬその旅路を
夢の波間に辿る夜また夜
燃え尽き 破れはてた影
折れること知らぬ風の羽
迷い続けるふりの星の標
あるいは黎明の道先案内
(2021.5.19 Twitter より)
(2021.6.15 加筆)
夢魔の子(Bing Image Creator) – こちら、ドワーフ・プラネット (downadown.com)
夢魔の子は朝まで旅する
おやすみなさい 海の月
あても知らぬその旅路を
夢の波間に辿る夜また夜
燃え尽き 破れはてた影
折れること知らぬ風の羽
迷い続けるふりの星の標
あるいは黎明の道先案内
(2021.5.19 Twitter より)
(2021.6.15 加筆)
夢魔の子(Bing Image Creator) – こちら、ドワーフ・プラネット (downadown.com)
見知らぬ森、続く空
晴れぬ雲の壁、
白紙のページに閉じ込められ
私は、たくさんの忘れ物を
指のすきまからこぼしてきた
前のページに戻ってさがすのは、
やめておく
風にさらわれたページが、
次から次へと羽ばたく
お終いまでめくり終え
風は、ほころびた本を旅立った
すべてを知っているだろうに
なんの重荷も持たず
風は旅する
昨日の私は、今日の私ではない
明日の私は、今日の私ではない
子ども達は、
まっさらなページを
始めから旅する
さぁまだ見ぬ物語を、さがしに出かけよう
エメラルドの波のゆりかご、
化石の竪琴が
閉じ込めた歌をさがしに
( ポール・ヴァレリー「海辺の墓地」の残響 )
(2013/12/25)
ブログ「こちら、ドワーフ・プラネット」より
残響(Bing Image Creator) – こちら、ドワーフ・プラネット (downadown.com)
The trumpet of a prophecy ! O, Wind,
If Winter comes, can Spring be far behind ?
(Ode to the West Wind, Percy Bysshe Shelley, 1819)
さかのぼる船
荒れ地をさかのぼる
嘆きを食べる風
船腹を空にさらし
低く地に横たわる
帰らなければよかった
帰ればよかった
土砂を飲まされた学び舎
海に呑まれた家また家
あの子はどこに、どこに帰る
影たちはさまよう
わたしはまよう
どこまで続く静寂
どこまでいけばよいの?
さかのぼる船
荒れ地をさかのぼる
空に押し出され、地を走る海
見たこともない景色を見ている
いつか来る
いつか来た
その道の途中
深海と空がつながる道で……
(2012/3/11 旧ブログ・アーカイブより)
1.これは、雲。
2.これは、雲から降った雨。
3.これは、雲から降った雨にぬれた草。
4.これは、雲から降った雨にぬれた草を、食べた牛。
5.これは、雲から降った雨にぬれた草を食べた牛の、
ミルクをしぼっているお百姓さん。
6.これは、雲から降った雨にぬれた草を食べた牛の、
ミルクをしぼっているお百姓さんのために
料理をつくる、おかみさん。
7.これは、雲から降った雨にぬれた草を食べた牛の、
ミルクをしぼっているお百姓さんのために
料理をつくるおかみさんの、一人息子。
8.これは、雲から降った雨にぬれた草を食べた牛の、
ミルクをしぼっているお百姓さんのために
料理をつくるおかみさんの、
一人息子がつとめている、原子力発電所。
9.これは、雲から降った雨にぬれた草を食べた牛の、
ミルクをしぼっているお百姓さんのために
料理をつくるおかみさんの、
一人息子がつとめている原子力発電所から
立ちのぼる雲。
(もくもくと立ちのぼる、大きな雲…)
10.これは、雲…→1.へ戻る&繰り返し
(2011/7/22 旧ブログ・アーカイブより)