
春が置き忘れた藤の花、
ひと房ふた房……

初夏へと続く小径。

水面をそよ風がわたる。
春が置き忘れた藤の花、
ひと房ふた房……
初夏へと続く小径。
水面をそよ風がわたる。
日本国憲法 -前文-より
BGM:Foggy Dew
VOCALOID:Mew
2021 @ downadown.com
憲法記念日 (日本) – Wikipedia
さざめく砂粒 すべては星
びー玉がかちこち 空虚がぶつかりあい
しじまの透明の中 音が影を求めている
いま たしかに存在した接触のひびき
とじられた時計圏内ではガラスの秒針が
きっと気のせいさ かちこち でも
もしかしたらと振り返る ひとりの少年
あれは空虚などではなく やはり
るつぼだったかもしれない 砂粒たちの
もはや止められないほとばしり 流星を
のみこみ いびつな痛みをも抱いたまま
さらさらと自らを清めゆく銀河の
冷たく熱い波
さうざんくろすを過ぎて
びりりと微笑を破るさびしい思慕も
しずかすぎる静けさに残された炎となる
(さいはてで君の見つけたひとが
もしもお母さんならば その涙を始点に
もいちど君は生まれ 生きるのだろうか
やむことのない いのちの雨のめぐり
せめて答えて君のレールは今どこなのか
ばつが悪そうに何度もうつむいてた 君
ひとすじきり 流れ 別れ続ける者の
かなしい葛藤 知らず出会ってた一瞬)
りんどうも濡れる黒衣 ゆれる少年の
冷たく熱い風
はてしれぬ時間層の ひとときの開拓者
なもしらぬ行きずり人との はかり得ぬ
つながりに心澄ます ゆえに出会う命
だれひとりをも 切り離さぬ大河を想い
ろうかですれ違う二人の子を結ぶ神秘が
うそと争いとで くらまされぬ願いに
身近ないのち 赤いりんごの
エネルギーの目覚めに
つながることを
祈る
( 2001.7.31 発行「星の文字」 より )
( 2024.4.13 加筆 )
( 2024.2.11 & 4.13 イラスト作成 Bing Image Creator )